トルコ:イスタンブール ⑴

第1日: イスタンブール | 第2日

2002年の8月、七年ぶりトルコに行った。今回はブルガリアからの陸路入国ではなくて、直接ベルリンからテュルク・ハワ・ヨルハルというトルコ航空でベルリンからイスタンブールへ行った。それは3時間だけかかる。着陸した後、近代的なアタテュルク空港の中で長い廊下を歩いてあっという間に入国した。荷物も届いたのでそのすぐ後に税関を通過した。特にトルコへの陸路入国と比べてものすごく早い入国だと思った。トルコの通貨はトルコ以外に手に入らないので、最初の現金自動支払機で2億(!)トルコのリラを降ろした。だが、その不条理な金額は1万3千円だけだ。

アヤソフィアというモスクは元々教会だった。

アヤソフィアというモスクは元々教会だった。

続いて、ターミナルの前から出発するバスで市内のアクサライまで行って、トラムに乗り換えてヨーロッパ側にあるスィルケジ駅まで行った。翌日から列車で東アナトリアのカルス市へ行く予定だったので、最初に駅で切符を買おうとした。しかし、全ての切符は売り切りだった。仕方なくてトラムで駅に近いスルタンアフメットという大きなモスクで部屋を捜しに行った。

スルタンアフメットというモスクのミナレット

スルタンアフメットというモスクのミナレット

トルコの田舎でもイスタンブールでも部屋を探すのは相変わらず簡単だ(詳細は下の「宿泊所情報」に書いてある)。グルジアとアルメニアに行く予定だったが、グルジアのビザはそのときから5日間だけ有効であったので、その5日間の間にグルジア経由エレバンというアルメニアの首都へ行くことは必要であった。列車はだめだったので、トラムでアクサライまで、そして最近出来あがったメトロでエセンレル・オトガルというイスタンブールの一番大き遠距離バス・ターミナルへ行った。そこには、無数のバス会社のオフィスがあって、ある親切なトルコ人のおかげでトラブゾンという黒海の海岸にあるグルジアの国境に近い都市行きバス会社をみつけた。一日中、何本もあるが、出発時間を翌日の午後3時にした。所要時間は17時間だ。切符が手に入ったので、落ち着いて都心に戻った。もう夕方6時だったが、壮麗なアヤ・ソフィアとスルタンアフメットというイスタンブールの一番有名なモスクの間の市街には人が溢れていた。そのうち、無数の観光客と沢山のしつこい客引きがいた。

確かにこのイスタンブール旧称コンスタンティノープル旧称ビザンチウムという歴史的な大都市は人気のある観光地だ。膨大なモスクやローマ時代から残っている水道、オリエンタル・バザールやボスポラス海峡などの間には近代的さと伝統的さを結ぶイスタンブールの市街はいくら見ても見飽きることはできないところだ。

満悦に満腹を加えるため、あるガイドブックも勧める小さくて安いレストランに入った。残念ながら、その「ジャー・ケバプ」というスルタン・アフメットの裏側の横町にある店は安いばかりではなくて、安っぽい。料理の量も味も少ないのでお勧めない。

その夕食を飲み下すためには、クトルン・ソクというホテルやレスタン等が並ぶ街にある屋上バーに入ってトルコ製のエフェスというかなりおいしいビールを飲みにいって、そのバーからのボスポラス海峡や港などの眺めを楽しんだ。

交通

トルコ航空は日本からも他の世界の大都市からも直接イスタンブ−ルに寄港する。ヨーロッパの大都市からなら、選択肢が多い。一番安いのは、チェコ航空、ハンガリー航空(マレフ)、ドイツのルフトハンザなどの航空会社だ。イスタンブールでは航空券は非常に安い。ヨーロッパ内なら、航空券はだいたい100ドル(片道)から、東京などを含む東と東南アジアへの航空券は350ドルぐらいかかる。.アタテュルクという国際空港はイスタンブールの西方の郊外にある。都心まで、Havasというバスがある。運賃は約350円だ。ホテルなどからの移送バスが多い。所要時間は約20分。トルコのアジア側行き列車(カルス・アンカラ・イズミル等)はイスタンブールのアジア側にあるハイダルパシャ駅から出発する(その駅まではヨーロッパ側のカラキョイ埠頭からフェリーがある。所要15分、運賃60円)。ヨーロッパ方面行き列車(ハンガリー、ルーマニア、ギリシア、ブルガリア等)はヨーロッパ側のエミノニュにあるシルケジ駅から出発する。切符を買うときは、方面は関係なし、どっちでも買える。遠距離バスはエセンレル・オトガルから出発する。トラムでアクサライのユスフパシャまで(スルタンアフメットから約15分)、そしてメトロでエセンレル・オトガルまで(約20分)。夜には、エセンレルからタクシーしか走らない。遠距離バスは国内ばかりではなく、国際の目的地にも行く。バスは直接ドイツ、アゼルバイジャン、グルジア、ヨルダン、アルメニア、シリア、イラン、ロシア、ルーマニア、ハンガリー等まで走る。市内交通では、トラム・メトロという地下鉄・水上タクシーなどがある。切符はだいたい60円かかり、乗る前に買わなければならない。

宿泊所

イスタンブールには、無数なホテルやホステルがある。沢山の安宿はスルタンアフメットに近いクトゥルギュン通りとアクブユク通りの周辺に密集している。その辺のホテルにはドミトリーも多いが、ダブルベッドの部屋はだいたい2000円ぐらい。その一つは、ジェム・ホテルだ。ここはバス・トイレ付きダブルは2600円だ。朝食付きで、インターネットも洗濯も可能だ。スタッフはすごい親切で、屋上からスルタンアフメットや海なども見えるから眺望は綺麗。住所は(Cem Hotel, Kutlgün Sok. No. 28, 電話 (0212)516 5041, メール info@cemsultanhotel.com). シルケジ駅やカラキョイなどの付近にもホテルが多いので、夏にもホテルを捜すのは全く問題ない。安宿なら、400円から泊まれるドミトリーなども多い。

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