グルジア:トビリシ ⑴

第4日 | 第5日: トビリシ ⑴ | 第6日

 

バトゥミの駅。前方には、牛が見える。

バトゥミの駅。前方には、牛が見える。

朝7時過ぎ、その車輛の実はあまり親切ではない車掌に起こされた。窓から見ると、やわらかな曙光で荒れた風景が綺麗に見えた。峨々たる岩山に囲まれる小川沿いにはあちこちにぼろぼろした工場などの建物が見えた。その前景の文明の廃墟みたいな壊れた建物や道路などが背景の自然のままの風景と変な対照をなしている。列車は8時前になると時間どおりにトビリシに着いた。ものすごく汚い駅には沢山の荷物を運んだ数百人が駆けずり回った。やっと階段をみつけてそれを下がった私達は暗くて長い回廊に入った。大きなコンクリートの塊にハンマーで彫られたものみたいだった。しかもホームへの階段の前に一個だけの天井からぶら下がっている裸の電球しかなかった。これはトビリシかと思った。ぼろい町だ…最初にコーヒーが飲める場所を捜して駅前に色んなキオスクをみつけた。一つに入ってすぐかなり酔っている人に話しかかれた。どこから来たかとか、一体なぜグルジアへ行こうとしたかなどの普通の質問をした。そして「一緒に火酒を飲もうよ!おごるぞ!」と言われた。朝8時に日を火酒でスタートすることは面白いかもしれないけど当然ながら断った。「俺は芸術家だよ!でも、処世術家のほうがあってるかも。夜に飲むか朝に飲むか関係ないじゃん!」などを言った。そして「駅の周りには悪い人がいっぱいいるからおまえたちはすぐ駅から離れたほうがいいぞ!」と言った。確かにと思った。だけど、彼はかなり優しくて絶対私達のコーヒーを払いたかった。それを聞いた店の人は彼に「まずおまえの付けを払え!」と言った。

時間があったから途方で宿泊所へ歩こうとした。教えてくれた都心にある宿泊所は中々安くていいところだ言われた。その宿泊所はある家族の家で民宿だ。広くて緑が多い道路を歩きながらずっと現金自動支払機を捜したが見つけなかった。朝らしくみずみずしい市街には人がまだ少なかった。捜した住所は30分後みつけた。色んな人に聞いてみて、最後の人はその家族を知っていて中庭へ連れていった。すぐNasiという親切みたいけどちょっと厳しそうおばあさんが出てきた。「うん、泊っていいよ」と言って、膨大な居間をみせた。その居間には一つの大きなダブルベッドが置いてあった。一泊は一人で5ドルになり、ドルで払ってくださいと言われた。5ドルというのは確かに中々安い。そうすると荷物を置いて町を観光しようとした。

トビリシの地図
トビリシ別名ティフリスの人口は約150万人だ。要するにグルジアの人口の3分の一は首都に住んでいる。ムトゥクワリ川は町を左側と右側に分かれる。トビリシの旧市街は南方というのは右側にある。だが、中央駅は北西にあり、中心から少し離れている場所にある。この町は1500年以内に少なくとも30回様々な軍隊に侵略されたものだが、史跡三昧の場所だと言える。それに加えて、賑やかな都心のコスモポリタンな雰囲気はグルジアを訪問する人にとってトビリシの観光をやむを得ないことにする。現在の避難者に取られている ホテル・イベリアの周りの社会主義的な建築様式、メトヘキス橋に近いエレクレ・クハとアベサドズィス・クハ (クハ=通り)の間にある無数の教会、政庁の建物や高級の店が密集する上流社会風なルスタヴェリ・ガムズィリ、そして丘の上にあるナリカラ城からの町全体への眺望―トビリシの名所はかなりコンパクトだから徒歩で観光することができる。
もっと詳しい地図と情報は→
http://www7.airnet.ne.jp/art/georgia/tbilisi/map.html
参照、
航空写真と地下鉄路線図は→
http://www7.airnet.ne.jp/art/georgia/tbilisi/index.html
参照。
(日本グルジア文化協会提供)

 

トビリシを横断するムトクヴァリ川

トビリシを横断するムトクヴァリ川

避難者の宿泊所になったホテル・イベリア (詳細撮影→グルジア参照)とその建物の前の広場にある噴水と大きなコンクリートの構造などは本当にグルジア風な現象だ。アブハジア自治共和国の内戦を逃げた避難者はもう数年間その一番真中にあるホテルにやや悪い生活条件に耐えて住んでいる。避難者問題の一時しのぎの解決は長期問題になった。要するにその避難者はすぐ隣にある立派なルスタヴェリ・ガムズィリというトビリシの一番高い地方に住んでいるが、それだけは全然助からないだろう。しかも避難者にとって将来にも助かる見込みはなさそう。綺麗な建物が沢山あるルスタヴェリ・ガムズィリを散歩するのはとても面白いが、交通は中々ひどい。

ホテル・イベリアからルスタヴェリ・ガムズィリを辿って進むと、タヴィス・ウプレビス モエダニ (モエダニは広場という意味)に着く。隣には、近代美術館やグルジアの歴史を表示するジャナシア博物館などがある。タヴィス・ウプレビス広場には、現金自動支払機が入っている銀行もある。その機械は2002年の夏にまだ使えなかったが、もう使えるようになったと思う。それ以外はクレジット・カードでも現金がもらえる。そこからムトクヴァリ川の方へ歩くと、シャヴテリス通沿いにあるトビリシの一番古い旧市街に入る。そこには、小さくてかなり密集している古い教会などの建物が多い。それ以外は、他の美術館や博物館などがある。それを全部述べるとこのページは長すぎになる。

教会が密集しているトビリシのシャフテリス通り

教会が密集しているトビリシのシャフテリス通り

因みに面白いのはメテヒス橋の後ろにあるムトクヴァリ川沿いの垂直な岸壁だ。そこには、住宅やレストランが入っている建物は深淵の上に立ってある。右側には、アルメニア教派の聖ゲオルゴ教会とナリカラ城の廃墟は都市を睥睨するように山の上にそびえている。そのあまり高くない山を登るのは簡単だ。城の前にはまず聖ニコラス教会がある。そこに入ったとき、歯抜け婆が近づいてきた。その人は管理者みたいだった。彼女はどこで教会に入れることを説明して「ちょっとお金下さい」と言った。私は普通に物乞いする人にお金を上げないが、婆に1ラリを上げて喜んでくれた。教会に入ったが、ミサ中だったから邪魔しないようにかなり早く出た。婆はまた来て二分間に自分の履歴を発表した。歯抜けだからやや分かりにくかった。結論として「だからドルチョーダイ!」と言っちゃった。それはちょっと最悪だった。色んなグルジア人とグルジアに暮らした人によって社会福祉は実際に存在しないので特に年をとった人はすごく貧乏で大変だとわかる。だが、観光客としてはどこでも同じ両刀論法がある。自分はその国に住んでいる人と比べて比較的にお金持ちだし助けたいが、全ての物乞いにお金を上げるのは絶対無理だから誰に上げる・誰にあげないという質問は答えられない。例をあげると、物乞いする子供はかわいそうが、子供にお金を上げると両親がいる場合には両親は「ああ、こういうふうに生活できるんだ!じゃあ、他の子供も物乞いさせよう!」ということになる可能性が高い。それはグルジアでもインド・タイ・アラブなどの国の万国共通だ。だが、そのおばあさんは同じ人に2回頼むのは耐えられないので当たり前ドルを上げなかった。

ナリカラ城の一番古い壁は4世紀に建てられたものだ。だが、全般的にいうとそんなに沢山のものが残されていない。それは1827年に起こした厖大な爆発のせいだ。そのとき、ナリカラ城はロシア軍隊の弾薬庫として使われた。廃墟から町全体が見えて眺めは素晴らしい。山の背の上にもっと歩くと、カルトリス・デダという「グルジアの母親」のすごい大きい彫像がある。その遠くから見える彫像は一つの手にワイン専用の皿(というのはグルジア民族の友人を迎えるためのシンボル)、そして他の手に刀(グルジア民族の敵向け)を持つ。私はワインを有利に扱うと自分で決めた。彫像の台座にぶらぶらしている警官達は私のほうをすごい睨んで自分は宇宙人かなとの疑いを沸いた。休憩を邪魔したのかな。どことなく違う道を歩いて中心へ帰って昼ご飯を食べに行った。昼ご飯としてヒゥラニリ
というグルジアの特徴料理を頼んだ。形は中華の包子に大変似ていて、きじはかなり太くて中にはミートが入っていて味がとても濃い。
コーヒーとコーラを含んで2人前の昼食は6ラリだけになった。

ディドゥベというバス・ターミナルと無数のマルシュルトカ

ディドゥベというバス・ターミナルと無数のマルシュルトカ

食べた後、地下鉄で町を横断した。その地下鉄はすごい深いから非常に早いエスカレーターで駅まで下がるのはかなり時間かかる。そして駅はちょっと深くてきれいだ。メトロを作るのはソビエト連邦の得意分野であったと認めた。トビリシの場合には、二つの線しかない。しかも、駅の間の距離はかなり遠いので、都心の中に移動するため作ったものではない。だが、郊外にいるためには本当にいい交通手段だ。夜には、またレストランに行った。今回はハチャプリというグルジアにすごい有名なものを食べた。色々な種類があるが、一番面白いのはアジャリア風のハチャプリだ。きじから作った船の形で、真中には卵が入っている。その周りに羊のチーズがかけてある。それは全部でオーブンの中に作られている。それでお腹がかなりいっぱいになり、すごい美味しい。
トビリシではインターネットも使える。色んなインターネット・カフェは地下鉄のルスタヴェリ駅の周辺にあり、コンピューターはやや早くて1時間はたいてい2ラリになる。

動き方

トビリシの国際空港は中心から20キロ弱離れて、東方にある。周期的に出発する空港から中心を横断して中央駅行きバスがある。中央駅は中心からやや遠いが、無数のマルシュルトカとバスがある。駅の周辺には公安は非常に悪いと自分でわかってもう沢山の人にも言われた。バトゥミへ列車で行くことについての詳細情報は前日参照。アルメニアのエレバン首都・アゼルバイジャンのバク首都、そしてロシア行き列車もある。地下鉄で行くのはどこへも0.2ラリかかる。それは窓口でチップに両替することが必要だ。駅名はどこでもグルジア文字だけで書いてあるのでそれを読めない人にとってちょっと分かりにくい。それに加えてプロのすりが多そう。無数のマルシュルトカやバス、トロリーバスはトビリシを横断する。マルシュルトカは市内でたいてい0.5ラリになる。ただ人に聞いてみて行きたい場所へは必ずマルシュルトカがある。とても便利だ。トビリシには二つのバス・ターミナルがある。一つはディドゥベだ。西方の郊外にあり、中心からかなり離れている。だが、地下鉄は直接そこへ行く。それは中心のルスタヴェリ駅から6番目の駅だ。ディドゥベから全ての北・南・西方行き国内バスとマルシュルトカが出発する―例えばボルジョミ、カズベギ、バトゥミ、クタイシなど。ロシア行きタクシーやマルシュルトカ(例えばミネラルニエ・ヴォディ、フラディカフカス)もうディドゥベから出発する。ロシアへ行くためには絶対ビザが必要だからご注意下さい。二番目のバス・ターミナルは東方にあるオルタハラだ。ムトクヴァリ川に近く、中心からマルシュルトカとバスで行ける。そこから東グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ行きバスとマルシュルトカが出発する。朝早くと夜遅くにはマルシュルトカがないのでタクシーで行くことが必要になるかもしれない。タクシーが沢山あり、料金メーターがついていないタクシーが多そう。その場合には、乗る前に値切りした方が良い!例を挙げると、マルジャニシュヴィリ駅(→宿泊所)からオルタハラというバス・ターミナルまで3ラリを払った。それは普通の値段かどうか分からないが、距離はかなり遠くて運転手は最初に5ラリを求めた。

宿泊所

トビリシにはホテルが多いが、ホステルやユース・ホステルなどの安宿がなさそう。首都だから全てのホテルはやや高い。避難者が住んでいるホテル・イベリアの三階は旅行者のために予約されている場所だ。旅行者にとって一番よくて面白いのは民宿だ。その民宿の一つはNasiの家だ。彼女の家族のアパートはかなり広くてスペースが沢山ある。だから混んでても泊ってくれる。お湯は別料金になる。家族の全員は優しくて彼等と話すのは中々面白い。しかも本当に家族に泊っている感じがする。Nasiはかなり厳しい人だ。特に水と電気を無駄に使うとかなり怒る。しかも普通の靴で家に入るとひどい目に遭う可能性が高い。だから最初にスリッパがあるかどうかと聞いたほうがいい。それ以外は、その場所はすごいいいところだ。他のバックパッカーに会う可能性が高い。しかも病気になるなどの問題が発生したら必ず助けてくれる。それに加えて、Nasiはエレバン・カズベギ・ボルジョミなどの民宿の連絡先を知っている。それは本当に利点だ。住所は Marjanishvilis Kucha 30/92 だ。地下鉄でマルジャニシュヴィリまで行って、出ると左・そしてまたすぐ左に曲がってその通りを200メートルぐらい歩くと左側にある。中庭なので見つけにくいが、その辺で人に聞くとすぐわかる。その宿泊所は(まだ!?)一番いい選択肢だ。今なら、ガイドブックに出てこないが、出てくると混みすぎになる恐れがある。全般的に言うとバックパッカーの天国だ。一人で一泊するのは5ドルになる。もう安いから値切りをしないように。

Betsy's Hotel

0108 Tbilisi · 32-34 Makashvili Street


建築年:
位置: 地図
ホテルの階数:
客室数:
価格: 155米ドル〜
レビュー 7.5/10

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Argo Palace

0169 Tbilisi · Shanidze Street 33


建築年:
位置: 地図
ホテルの階数:
客室数: 9
価格: 80米ドル〜
レビュー 7.4/10

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