チェコ料理と飲み物

序文

チェコ料理といえば、量が多い。そしてソースは非常に多いが、そのソースは大体美味しい。その代わりに、新鮮なZelenina(ゼレニナ・野菜)は少ない。しかし、肉が多い。ドイツ料理と同じ、チェコ料理の味を一語で説明すると、まず「しおからい」が出てくる。当然ながら、周辺の国から色々な料理が輸入されていた。チェコで一番有名な元々チェコ料理ではない料理は多分ハンガリーGuláš (グラーシュ)という牛肉で煮込んだやや辛いシチューだ。最近よく見えるのはHemenex(ハム&エッグス)という元々イギリスの伝統的な朝ご飯だ。チェコ風のその料理の書き方は中々面白い。

他の東欧の諸国と同じく、メニューには値段ばかりではなくてアイテムずつのグラムでの量が書いてある。例えば肉/惣菜 150g/100g などが書いてある。どれぐらいになるのはわかるので、かなり便利だ。詳しくわからないが、戦後の食糧対策から残った制度であるかもしれない。例外は魚料理だ:この場合には、量が魚の大きさによって変わるので、1グラムまたは10グラムずつの値段が書いてある。要するに注文するときには気をつけたほうがよい―思ったより高くなる可能性があるから。因みにチェコにはチップを出すのは習慣である。隣国と同じく、サービスが良かったら総額の一割ぐらい出せばよい。しかし、サービスが本当に悪かったら、チップを出さなくてもいい。

オードブル

どんなレストランにもスターターがちゃんとある。しかもそれの量は大体ちょうどいい。他の国にあまり手に入れない前菜の内、Tresčí játra (タラの肝、最高!)と売られていない場所があまりないČesneková polévka (にんにくのスープ)がある。チェコのにんにくスープは本当ににんにくたっぷりで、その後恋人を探したい方は食べないほうがいいかもしれない。 いいレストランなら、にんにくスープと共にクルトンとチーズが別の皿で来て、テーブルでそれをスープに入れるはずだ。その他にはチーズの盛り合わせや西洋わさび入りハム巻きなどのコールド・スターターもある。

メーン・コース

上述のように、メーンには新鮮な野菜があまりない。一番普通は酸っぱい生野菜の漬物だ。それに加えて、お肉とソースはたっぷりだ。肉は焼いた、煮込んだまたは揚げた肉だ。最後のほうが一番普及している。アヒル、猪や鹿などの野獣、牛肉、豚肉と鶏肉は一番多い。特に野獣の肉料理はチェコでお勧め。ベジタリアンはチェコで暮らせるが、肉が入っていない料理はどこでも同じく、選択肢が少ない。一番多いのはSmažený sýr (チーズフライ)で、すごく美味しい。肉が好きな人にも勧めれる料理だ。揚げたチーズなどなら、それと共にTatarska omáčka (タタール・ソース)というチェコ風のハーブ付きマヨネーズを頼んでみよう。

チェコ風のグラーシュ:ここはジャガイモのクネドリーキ付き

チェコ風のグラーシュ:ここはジャガイモのクネドリーキ付き

海岸がないチェコには伝統的な魚料理が当然ながら少ない。しかし、ダムや湖沼が多いので、その周辺によく淡水魚の料理を作るレストランが密集している。特にダムには鯉や鱒などが飼育されている。有名な魚料理の内、Pstruh smažený (フライド・マス)がある。本当をいうと、チェコの魚料理は他の国と比べてあまりおいしくない。

デザート

チェコでどこへ行っても、デザートとしてはアイスクリームと甘いPalačinka (クレープ)が出る。クレープはジャムまた色々なソース付き。そして、ほとんどどこにも “Palačinka Surprise” がある。そのサプライズは一体なんだろう?それの内容はどこでも同じ、○○○だ。

惣菜

日本なら米。ドイツならジャガイモ。チェコといえば、もちろんKnedlíky (クネドリーキ)。クネドリーキがないチェコ風のレストランがないと思う。一般的には二つの種類がある。一番普及しているのはHouskové knedlíky (パンベースのクネドリーキ)だ。それは大きくて白いスライスで、味があまりしない。しかし、小穴の多いホウスコヴェー・クネドリーキはたくさんのソースを吸収するのでちょうどいい。それで全く使わなかった程お皿を綺麗にすることができる。それよりちょっと少ないのは重いBramborovéknedlíky (ジャガイモベースのクネドリーキ)だ。ちゃんと味がついていて、少しだけ食べるとお腹があっという間にいっぱいになる。
それ以外は丸いフライ・ポテト(Krokety)や焼いたジャガイモ、ジャガイモのパンケーキ、普通のポテト・フライや米などもある。ちなみにクネドリーキの甘い版もある:Ovocné knedlíky(果物入り団子)。特に梅で作られた甘いクネドリーキは美味しい。

値段

レストランなどでの料理を値段を見ると、チェコには二つの範疇がある:プラハとプラハ以外のところ。プラハの中心にあるレストランは周辺よりかなり高いが、それでも値段は西欧より安い。もちろん、高級のレストランもある。普通のプラハ以外の場所なら、お肉などのメーン・コースはだいたい100Kč 〜150Kč ぐらいになる。グラーシュまたはフライ・チーズなどの素朴な料理なら、値段は50Kč 〜70Kč だけだ。ビールの中ジョッキとアルコールフリー飲み物の半リットルは大体10Kč 〜15Kčしかかからない。プラハの観光客が多いレストランの値段はそれの二倍・三倍になるところは珍しくない。
ご注意:チェコの普通のレストランでは、お肉や野菜、惣菜などは別々注文されている!要するに自分の好みでミールを作ることができる。それは利点だが、チェコ料理のことをあまり知らない人にとって迷いやすい制度だ。「これとこれにします!」と頼んで、ウェイターは隣に立って厭な顔をすることもある。そうしたら似合わない食べ物を頼んだという意味だ。国境のほうとプラハなどには、完全なミールを提供するレストランも多い。これでもご注意:特にプラハには騙されるレストランが所々にある。そういうレストランには、二つのメニューがある。一つはチェコ語での値段が安いメニューだ。英語・ドイツ語メニューは別で、値段が高い。対策:騙されるという疑いが沸いたら、チェコ語のメニューを頼むまたは注文せず外に出る。もちろん、元々値段が高い高級のレストランもあるが、それは外からわかるので安心してよい。

にんにくスープと・・・黒ビール。チェコへようこそ!

にんにくスープと・・・黒ビール。チェコへようこそ!

どこで食べればいい?

活発な旅行者はよく途中で食べるだろう。自給者なら、もちろん一番安くなる。どこにもあるスーパー (例えば Tesco または Prior)でパンやソーセージ、チーズなどを買ってお出来上がり!チェコ製の食べ物なら、あまりがっかりしない。しかも物価が非常に安い。ファースト・フード:各地の駅と都市には、どこにもある。ハンバーガー、サンドウィッチ、ホット・ドッグ等など。安くてあまり美味しくないのは万国共通だな。所々にはBufet (または Jídelna )という大体セルフ・サービスの激安いレストランもある。急がなかったら、入らないほうがいいと思う。安いが、質が悪い。Pivnice (または Hospoda というビール・ホール)またはVinárna(ワイン・バー)で夕食を食べることはどこでも良いことだ。伝統的な雰囲気で素朴な料理を食べて美味しいチェコのビールまたはワインを飲むのはお勧めだ。プラハではなかったら、その場所の値段は何よりも安い。中にはチェコ人だけがたくさん集まったら一番良いという意味があるんだろう。
最後にチェコのレストランについて。チェコには、二種類がある:Restaurantが書いてある場所なら、やや高くてちょっと高級のレストランである(つもりだ!)。普通の人も入るところはRestaurace(レスタウラツェ)と呼ばれている。もちろん、どこへ行ってもアルコールの種類がたくさんある。

Pivo (ビール):

チェコの一人当たりのビールの消費は世界の一番。数年前まで、ドイツは一番であった。どうしたんだろうと聞いてみたい。ドイツ人のビール消費は↓してしまったか。或いはチェコ人の渇きが↑したか。それとも、チェコへビールを飲むために行くドイツ人の人数が増えてきたか。ドイツとオーストリアの国境に近い町のバーへ入ると、チェコ語よりドイツ語が聞こえる。急に国境が閉鎖してしまったら、チェコは絶対ビールの消費の第一位を守れないと思う。しかし、チェコのビールは誠に美味しくてしょうがない。チェコはピルスナー(ラガーのよう)の故郷で、相変わらず最高のビールを醸造する。それに加えて、チェコのビールは安い。ドイツのレストランなら、生ビールの半リットルは400円ぐらいになる。チェコなら、60円ごろ。
ドイツと同じく、色々な種類とブランドがある。世界で一番有名のはどこへも輸出されているBudvar (Budweiser、ブドヴァル)という České Budějovice (チェスケー・ブディヨヴィツェ)で生産されているビールだ。レーベルは赤と白で、わかりやすい。しかし、何でその醸造所はこのいい名前をアメリカの Anheuser-Buschという会社に売ったのは全く不思議だ。アメリカの「バドワイザー」は名前以外にチェコのオリジナルと全く関係がない。アメリカ製のビールには、米やトウモロコシ、砂糖などが入っていて、非常にまーずーいとしか言えない。

ベルベット

美味しくないといえない:ベルベット

同じように有名なチェコのビールはPilsner Urquell(ピルスナー・ウアクェル)というドイツの名前で知られているビールだ(それの意味はプルゼニュという町の”初源”)。このビールはバドワイザーより古くてややにがいので本当のビールの愛好者だけの好みであるかもしれない。因みに両方はチェコでも他のビールより高い(レストランなら、大体25Kč)。上述のビールより、他のビールが普及している。その内、プラハ製のStaropramenGambrinusKrusoviceRadegastは一番多い。最後はあまりおいしくない。そのビールでは、大体二種類がある: 10゜と 12゜のバージョン。その数はビールのバリング度だ。一般的にいうと、バリング度が高いビールのほうが味が濃い。それに加えて、アルコール度はバリング度と関係あり、高くなる。一番おいしいのは大体12゜のビールだ。チェコのビール・メーカーは相変わらず刷新をもたらす。特に Staropramen という醸造所は色々な新しいタイプを作ってみる。その内、”Granat”とVelvet(ベルベット)という新しいタイプがある。ベルベットはアイランド製のギネスというスタウトのようなビールだが、それより飲みやすくて赤っぽい。ベルベットは本当においしいビールだが、残念ながら全く輸出されていない(多分チェコ人は全部を飲んでしまうから)。ベルベットはチェコのレストランで比較的に高い。
チェコのビールは他国で知られているビールよりアルコール度が低い。日本なら、アルコール度は大体5%だが、チェコのビールなら4%ぐらいは一番普通だ。因みにチェコ製のCerny (黒ビール)も有名だ。「チェコ製の黒ビールを飲まずうちは結構というな」ほどうまい。その内、Staropramen とKozelは一番多いが、地方のマイクロ・ブルワリーもあるので地酒のほうを飲んでみよう。

他の飲み物

チェコはそれ以外にかなりうまいbílé víno(白ワイン)を作る。リヒテンシュタイン製のワインは大体チェコで栽培されている。しかし、チェコ製の赤ワインはあまりお勧めではない。チェコ人はビールばかりではなくて、強いアルコールも好きらしい。多様性の火酒は何のレストランとビールホールにもある。一番有名はBecherovka (カップの酒という意)という温泉がたくさんあるKarlovy Vary(カルロヴィ・ヴァリ)で醸造されているやや甘い薬草酒だ。この火酒は隣国にも輸出されている。もう一つの有名な薬草酒はFernet Stockと呼ばれている。アルコール度が高くて渋い味がするが、トニックで割と飲むと美味しくなる。それのレモンとオレンジ版もあり、かなりおいしい。その薬草酒を作る「Stock」は多分チェコの一番大きい醸造所で、たくさんの種類を作る。その内、Printer’sというチェコ製のウイスキーもある。しかし、そのウイスキーはまあまあ。火酒を頼むとき、「シングル」のサイズは0.05clなので注意したほうがよい:「ダブル」は0.1リットルという意味なので、びっくりするかもしれない。ビールと同じく、チェコ製の火酒の値段は非常に安くて、そう考えるとチェコは愛飲者の天国だ。

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