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チェコ語導入
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序文:本当を言うと、私はチェコ語できない。
但し、何回もチェコを旅行したので、使えるチェコ語の単語が段々増えてきた。
 それに加えて、私はチェコ語の読み方を習った。チェコ語はスラブ語族
の一つで、10年間ぐらいロシア語、そして少し→ポーランド語を勉強したので
ある程度まで助かると思う。
 
ロシア語、ブルガリア語やウクライナ語などと対照的に、チェコ語は
ローマ字を使う。それはいいことだろうか。しかし、チェコ語には非常に多い
区別的発音符(分音符号)がある。区別的発音符はチェコ語で
文字の上にしか書かれていない(ポーランド語などは上下)。
 
  
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文字:一目見て、チェコ語には英語と同じく
26字がある。詳しく見ると、それに加えて15の発音符付き文字がある。
チェコ語には全部で四つの違う発音符が使われている:
 
-  母音だけに載せる čárka (フランス語の accent aigu): 
á, é, í, ó, 
ú, ý。この符号がついている母音はただ長い母音になる。
ý は「イー」と発音されている。
É (エイ)と ó (オウ)は
だいたい外来語だけに使われている。
 
  
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krouzek (丸)という符号がよく見えるが、一つの母音だけで使える。それは ůという
字で、偶に ú という書き方もある。この母音も長くなる:「ウー」。
 
  
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母音プラス háček (鉤):
 ě だけで使われている。 「ヤ」、「ユ」などの中の「y」のようになる。
要するに「イエ」と発音されている。私が知っている限り、この音は全てのスラブ語にある(ただ書き方は違う)。
 
  
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子音プラス háček (鉤): 符号付きの母音は簡単だが、子音は難しい。チェコ語には
 č, ď (大文字: Ď), ň, 
ř, š, ť (大文字: Ť) と ž。
発音は次のようだ:č は「チュ」のよう、 Ď は英語の「Duke」 
の中の「Du」みたいで、日本語では「ジ」は一番近い。ň は「ニュ」 のようで、
スペイン語などの「ñ」と同じ。チェコ語の一番難しい文字は ř だ。
それは「R」と「Sh」を同時に発音するような文字だ。しかも無声版も有声版もある。
日本語でよく「ジ」と書かれているが、その発音は当てない。チェコ人に教えてくれないとわからない発音で、
他のスラブ語(スロバキア語含み)にはこういう発音がないと思う。
それより簡単は š:「シュ」のような発音。続いて、ťは
「チュ」と書かれているが、英語の「・・・Meet you」を早口で言うと、真中の「Ty」と同じ。
最後として、ž という柔らかい「ジュ」がある。英語の「Casual」の真中と同じ。
 
  
 
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発音:
その他の注意点もある。チェコの C は例外なし「ツ」と読まれている。
 ch は二つの文字だが一つの音:「ッハ」のような発音がするが、英語には
こういう音がない。しかも「ch」は一つの音なので、電話帳や字引などには「ch」で始まる言葉は「H」の後に書いてある。
この「ch」は全てのスラブ語族の言語にあり、キリル字で「х」と書かれている。他の子音はだいたい英語の子音と同じように
発音されている。
 
チェコ語の言葉は「ch」以外に文字ずつ読まれている!それはありがたいことだ。
例えば「sch」の発音は「s・ch」だ。「Olomouc」という町は「オ・ロ・モー・ツ」ではなく、「オ・ロ・モ・ウ・ツ」と発音される。
唯一の例外は無声と有声子音のことだ:言葉の場所によって、子音は無性または有声になるが、それは
比較的に慣れやすい。
一般的な旅行者にとって、その言語の発音ができる一番大切な場所は切符売り場だ。例えば
→Cheb までの切符を買うときに「チェブ」と言い出すと通じないだろう。
本当の発音は「ヘプ」だとわかったほうがいいだろう。
チェコ語にはもう一つの利点がある:アクセントが置かれているのはいつも第一音節だ!
 
  
チェコには→ポーランド語と同じく母音が少ない言葉がたくさんある。
英語やドイツ語などなら、一つの母音も入っていない言葉が全くない。チェコ語には、そういう言葉がある。
例文は次のようだ: Vlk zmrzl, zhltl hrst zrn。この舌を噛みそうな文章の意味は
「凍死する狼は一掴みの穀物を食う」。または čtvrthrst ― 「一掴みの4分の一」。
チェコの町を歩くと、どこでも Zmrzlina (アイスクリーム)という言葉が見える。
もちろん、こういう言葉を発音する場合には母音が使われているが、その母音はあまり聞こえないほど
短くて弱い。しかもロシア語などができる人はすぐ色々な言葉を分かる。例えば「Vlk(ヴェルク)」は
ロシア語で волк(ヴォルク、狼という意)、
「hrst(フリスト)」はロシア語で горсть(ゴルストチュ)(一掴み)という言葉だ
(ロシア語には「H」という音がないので、「グ」になる)。
ポーランド語はロシア語より近くて、ポーランド人は一応チェコ人と会話することができる。
しかし、一番チェコ語に近いのは→スロヴァキア語だ。
  
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スラブ語族の言葉の比較:
東欧を旅行する場合には、少しだけスラブ語を勉強することはすごく助かる。
似ている言葉が多いので、段々勉強しやすくなるだろう。ただアルバニア語、 
→ハンガリー語と 
→ルーマニア語はスラブ語族の言語ではない
のでロシア語などの知識は助からない。 
 
下のテーブルは様々なスラブ語族の言語での旅行者にとって一番大切な語彙の一覧だ。
見えるように、「こんにちわ」等の言葉はどこでも同じだが、不思議なことに「ありがとう」などの
言葉はかなり違う。
ご注意:コンピューターの設定によって、色々な文字は文字化けになってしまう
可能性がある。その場合には、次のリンクをクリックして下さい:
→ GIFファイルでの言語一覧 20kB.
 
 
  
 
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様々なスラブ語族の言語での単語の比較 | 
©2005 www.tabibito.de | 
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日本語 | 
ブルガリア語 | 
マケドニア語 | 
ポーランド語 | 
ロシア語 | 
セルビア・クロアチア語1 | 
チェコ語 | 
ウクライナ語 | 
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はい | 
да  ダ | 
да  ダ | 
tak  タク | 
да ダー | 
да / da ダ | 
ano アノ | 
так  タク | 
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いいえ | 
не ネ | 
не ネ | 
nie  ニェ | 
нет ニェット | 
не / ne  ネ | 
ne ネ | 
ні 二 | 
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こんにちわ4 | 
Здравейте  ズドラヴェイテ | 
Здраво  ズドラヴォ | 
Cześć チェシチ | 
Привет プリヴィエト | 
Здраво・Zdravo  ズドラーヴォ | 
Ahoj アホイ | 
привіт  プリヴィート | 
 | 
 
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こんにちわ5 | 
Добър ден  ドーバル・デン | 
Добар ден  ドバル・デン | 
Dzień dobry ヂェイン・ドブリー | 
Добрый день ドーブルイ・ジェーン | 
Добар дан・Dobar Dan ドバル・ダン | 
Dobrý den ドブリー・デン | 
Добри день ドブリ・デン | 
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さようなら | 
Довиждане  ドヴィジダネ | 
До гледање  ド・グレダニェ2 | 
Dowidzenia ドヴィヂェニャ | 
До свидания ダ・スヴィダーニャ | 
До виђења・Do viđenja ド・ヴィヂェニヤ3 | 
Na shledanou ナ・スフレダノウ2 | 
До побачення ド・ポバチェンニャ | 
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ありがとう | 
Благодаря ブラゴダリャ | 
Благодарам ブラゴダラム | 
Dziękuję ヂェンクウイェン | 
Спасибо スパスィーバ | 
хвала・Hvala フヴァラ | 
Děkuji ジェクユ | 
Дякую  トジャクユ | 
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お願いします | 
моля モリャ | 
молам モラム | 
proszę プロッシェン | 
простите プラスティーチェ | 
молим・molim モリム | 
prosím プロスィーム | 
будь ласка ブードジ・ラスカ | 
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すみません | 
извинете ме イズヴィネーテ | 
извинете イズヴィネテ | 
przepraszam プシェプラシャム | 
извините イズヴィニーチェ | 
извините・izvinite イズヴィニテ | 
promiňte プロミンテ | 
вибачте ヴィバッチテ | 
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いくら? | 
Колко струва コルコ・ストゥルーヴァ | 
Колку чини  コルク・チニ | 
Ile to kosztuje イレ・ト・コシュトゥイェ | 
Сколько стоит スコールカ・ストーイト | 
Колико кошта・Koliko  košta コリコ・コシタ | 
Kolik to stojí コリック・ト・ストイェイー | 
Скільки スキルケ | 
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列車 | 
влакът ヴラーカット | 
воз ヴォズ2 | 
pociąg2 ポチョング | 
поезд ポーイェズト2 | 
воз・voz 又は vlak ヴォズ・ヴラック2  | 
vlak ヴラク | 
поїзд ポイェズド2 | 
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ご注意:カタカナでの書き換えのルールがあまりないので、それに異なる書き方もある。
つながりをもっと簡単にわかるため、私は似ている言葉に同じ色をつけた。
黄色:チェコ語の表現に似ている。赤:ブルガリア語に似ている(ブルガリア語はロシア語の起源に一番近いので)。
青:→ポーランド語に関する。紫:ウクライナ語。それに加えて次の注意点もある:
 
1 セルビア語とクロアチア語は昔一つの言語として見られたが、今ではその二つの言語は
別の言語だという意見がある。セルビア語はキリル字、クロアチア語はローマ字を使う。読み方は殆ど同じ。
 
2 私の意見によって。本当に絆があるかどうかというのは不明である。 
3 ђ (ローマ字で Đ ) は「ヂ」の発音に似ている。 
4 一般的な、英語の「Hello」のような挨拶 
5 正式の挨拶 
 
色々なスラブ言語についてのもっと詳しい情報は次のページにある(全部は旅人のホームページの内):
 
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